TySOM™組込開発キットは、IoT、自動車、ファクトリオートメーション、UAVやロボティクスなど組込アプリケーション用の高性能なRTLシミュレータ/デバッガを必要とする組込設計者に適しています。本キットは高機能検証プラットフォームRiviera-PRO™と、TySOM開発/プロトタイピングボードで構成されています。TySOMボードにはZynq 7000 チップ1個(FPGA + ARM® Cortex-A9デュアルコア)、またはZynq UltraScale+ MPSoCデバイスのいずれかが搭載されています。これらのボードには、周辺機器拡張用 FMC コネクタに加え、メモリや様々な通信/マルチメディアインタフェースが搭載されています。 また、IoT、ADASやロボティクスなどのアプリケーション用リファレンスデザインと、SW(Linux)やボード上の周辺機器をサポートするのに必要なすべてのハードウェアブロックを含む完全なリファレンスデザインが提供されます。
高性能RTLシミュレータで複雑なZynqベースシステムの開発が可能です。Riviera-PROは業界随一のシミュレーション最適化アルゴリズムを搭載し、VHDL/Verilogの混合言語シミュレーションのパフォーマンスは業界でもトップクラスです。Zynqデバイス向けのHW/SW協調検証ソリューションである Riviera-PROにより、Zynqユーザは複雑なZynqベースシステムを論理合成やプロトタイピングに先立って検証することが可能です。さらに Riviera-PROは、データフロー、ポストシミュレーションデバッグ、高速表示波形ビューワ、プロット/イメージビューワ、Xトレースおよびコードカバレッジ機能を提供します。
TySOM 組込開発/プロトタイピングボードは、カスタムRTLと組込アプリケーションを備えた複雑なシステムを開発する組込設計者向けに、Zynq 7000 または Zynq UltraScale+ MPSoC コアを搭載しています。TySOM ボードはメモリ、様々な通信/マルチメディアインタフェースを搭載しています。メインボードに加え、アルデックはIoT、ADAS、映像、産業用、ネットワーキング、データ転送とシリアル接続などのような多様なアプリケーション向けFMC ドータボードを製造しています。
XC7Z045 と XC7Z100 デバイス向け Xilinx® Vivado™ design, HLx エディション 1年間ライセンスを提供します。さらに本パッケージには SDSoC 開発環境向けデバイスロック 1年間ライセンスも提供します。ZynqベースのハードウェアデザインはVivadoで作成後、Vivado内部のターゲットシミュレータとしてRiviera-PROを指定してシミュレーションできます。SDKで作成したソフトウェアアプリケーションはTySOMボード上で、ベアメタルまたはLinuxアプリケーションとして実行します。それからアルデックのHW/SW協調検証ソリューションである Riviera-PROを使って、Zynqデザイン全体の検証を実行することができます。
リファレンスデザイン
アルデックは、ADAS、IIoT、画像処理、および各ボードの技術サポートを含むがこれらに限定されないさまざまなリファレンスデザインを提供しています。 さらに、AldecはTySOM組み込み開発ボード用にLinuxベースのオペレーティングシステムを提供しています。下記に提供するリファレンスデザインの主なカテゴリの一部を記載します。
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Ubuntu-Linaro |
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Debian-Linaro |
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Linux OS build system: Yocto Project |
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Linux OS build system: Petalinux tools |
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VxWorks |
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freeRTOS freeRTOS version: 8.2.3 |
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OpenWrt |