DO-254テンプレートおよびチェックリスト DO-254準拠用テンプレートおよびチェックリストデータのパッケージ DO-254準拠のデザイン(FPGA, ASIC, CPLD)を開発する場合、申請者は必然的に専用の文書と設計物を大量に作成し認証機関に提出しなければなりません。申請者は責任をもって文書を作成し、高水準のチェックリストと突き合わせて微に入り細に至るまで厳しくチェックしなければなりません。 初めてDO-254に取り組むチームは、必要な文書とレビュー用チェックリストの基準がないと、新しいDO-254プログラムを開始することが難しく感じます。またDO-254に豊富な経験があるチームは以前のプログラムの教訓から既存の基準を改善したいと考えます。アルデックのデータパッケージは、FAA Consultant DERが長年にわたり設計保証水準(DAL)A, B, C, DのDO-254プログラムを審査してきた経験を元に開発したものです。DO-254に初めて取り組むチームにも、豊富な経験があるチームにとっても大きな価値があります。 このデータパッケージにはDO-254テンプレートとレビュー用チェックリストで構成され、申請者は会社基準の文書や設計物生成のためのベースラインとしてSpec-TRACERを応用できます。Spec-TRACERは複数の関係者が色々なバージョンやベースラインの管理、レビューやレポート生成などが可能な統一環境です。 テンプレート このデータパッケージには16種類のテンプレートが含まれます。ここから作成できる文書はHardware Management Plans, Hardware Standards および Hardware Life Cycle Dataにカテゴライズされています。PLDに実装するDO-254プロジェクトに特有のセクションがどのテンプレートにもあります。また、文書の特定のセクションで使うべき用語を示した用例を収録したテンプレートが5個あります(PHAC, HRD, HVVP, TCD)。 チェックリストの基準 このパッケージを構成するのは、DO-254に基づくハードウェア管理計画に準拠しているかどうかを確認するための基準などです。これらは、検証活動用レビューチェックリストを作成するための基準で、主にHardware Verification Plan, Hardware Validation Plan, Hardware VerificationおよびValidation Standardsから参照されます。レビュー基準表を次に示します。 チェックリストにある一連の基準は、DO-254のPLDハードウェア・ライフサイクルデータと文書のレビューで適用するべきものです。この基準はハードウェア検証規格の一部です。基準項目にはそれぞれ適用対象とすべき文書とデータが決められています。例えば、「DO-254 PLD Plan for Hardware Aspects of Certification Review Criteria」は「Plan for Hardware Aspects of Certification」文書のレビューに適用されます。 文書やデータの中で何度も繰り返し現れる要素については、チェックリストの基準をその1つ1つに適用する必要があります。これを実行するには、要求、デザイン、テストケース、テストベンチ、テストプロシージャ、およびテスト結果が必要です。この場合、基準を表の列に書き出し、レビュー項目名を行に羅列していきます。 基準はできるだけ全体をカバーし、できる限り漏れがないようになっています。プロジェクトによってはレビュー基準を簡単に追加することもできます。追加の基準としては、会社の基準、他のプロジェクトからの経験、プロジェクト実施中に浮かんだアイディア、FAA Issue Paper、EASA CRI、他の認証機関が求める基準などがあります。