Aldec @ DAC 2020: RISC-Vの検証メソドロジとソリューションを紹介しますDate: 2020/07/15 Type: ReleaseHenderson, NV – 2020年7月15日 – HDL混在言語シミュレーションとFPGAおよびASICのハードウェア・アシステッド・ベリフィケーションのパイオニアであるAldec, Inc.(以下「アルデック」)は、2020年7月20~24日に開催される2020 Virtual Design Automation Conference(DAC)でRISC-V検証メソドロジととソリューションを発表します。 マーケティング担当ディレクター Louie De Lunaのコメント:「世界中がCOVID-19の影響の最初の年に対処する中で、私たちは目標に焦点を合わせElectronic Design Automation(EDA)業界の最大のステージのための前向きな検証ソリューションを準備しました。EDAは、私たちが過去数十年間に社会に対し達成したデジタル革命と技術進歩の大きな礎となっており、1984年以来のパイオニアであることを光栄に思っています 。パンデミックの中、今後10年以内にEDAおよび半導体業界は、IoT、5G、およびAIが私たちの社会とより密接に絡み合い、私たちの日常生活を改善するようになるため、さらに大きな取り組みに直面しています。将来の多様な計算ワークロードをサポートするためには、CPUの設計とアーキテクチャの変革が必要であり、無料でオープンソースの命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture:ISA)は、この変革を実現するための確かな足がかりになると考えています。今年のDACでは、RISC-V革命に正式に参加し、RTLシミュレーション、スタティック検証、FPGAベースのエミュレーション、プロトタイピングの分野におけるハードウェア検証テクノロジーを紹介しています。 アルデックの検証テクノロジーは、業界がRISC-Vベースのデザインを最高の精度で効率的に検証できるようにする上で重要な役割を果たすでしょう。」 一週間を通してのデモンストレーション 以下のプレゼンテーションは、DACの主要な3日間(7月20日、21日、22日の午前10時30分から午後1時30分までの米国太平洋時間帯)を通じて継続的に行われます。 各プレゼンテーションは約30分ですが、ご興味のある方はご希望のテーマの選択、日時と時間帯を確保する事前登録をお勧めします。 RISC-Vコアを用いたカスタム命令検証のための統合UVMシミュレーション環境 Read more アルデックのRiviera-PRO™とCodasipのStudio™を統合することにより、RTC実装レベルでのRISC-V CPUカスタム命令の検証は、RISC-Vプロセッサ開発に非常に強力なプラットフォームになります。本プレゼンテーションでは、StudioでRISC-Vアーキテクチャの記述とCodALハイレベル言語を用いたカスタム命令の追加、パイプラインの変更、ランダム命令ジェネレータの設定、HDK、SDK、RTL実装およびC++リファレンスモデルとUVM環境の自動生成、RTLシミュレーションの開始、ブレークポイントの設定とデバッグの方法を紹介します。その後にRiviera-PROで、ユーザーがRTLシミュレーションを実行し、アプリケーションやコアアーキテクチャをデバッグする方法、シミュレーション波形の検査、UVM Graph/Toolboxを使用してUVMコンポーネント、オブジェクト、およびそれらの間のトランザクションレベルモデリング(TLM)接続をグラフィカルに表示する方法、テストベンチアーキテクチャとデータフローの全体像をユーザーに提供する方法を紹介します。また、ファンクショナルカバレッジとコードカバレッジの両方を収集して解析する方法も紹介します。 Google RISC-V DVを搭載したIbex RISC-V CPUコア用のUVMシミュレーションベース環境Read more このプレゼンテーションでは、2ステージインオーダー32b RISC-VプロセッサーコアであるIbexコアのシミュレーションを紹介します。それは小さく、効率的になるように設計されています。 Ibexコアを検証するためのSV/UVMテストベンチのシミュレーションではRiviera-PROを使用しています。このSV/UVMテストベンチは、オープンソースのRISCV-DVランダム命令ジェネレータを使用し、コンパイルされた命令バイナリを生成します。次に、これらのバイナリをシンプルなメモリモデルにロードし、Riviera-PROでIbexコアを刺激して、そのメモリ内でこのプログラムを実行します。次に、Ibexコアのシミュレーショントレースログを、命令セットシミュレータ(Instruction Set Simulator:ISS)のトレースログで生成されたゴールデンモデルと比較し、実行の正確性をチェックします。テストベンチは、Googleが開発したRISCV-DV ランダム命令ジェネレータを使用して作成しています。テストベンチ内には,命令フェッチインタフェース用とロードストアユニット(Load-Store Unit: LSU)インタフェース用の2つのメモリインタフェースエージェントがインスタンス化されています。スレーブシーケンスを実行するこれらのエージェントは、コアからのメモリ要求を待ってから命令とデータの要求を許可します。また、テスト実行中にIbexコアの割込みピンにランダムに刺激を与えるために使用される割り込みインターフェースエージェントもあります。テストベンチは、各テストの最初にコンパイルされたアセンブリテストプログラムをロードするメモリモデルの単一インスタンスをインスタンス化します。これは、両方のメモリインターフェイスエージェントからのすべての要求を処理する統合された命令/データメモリとして機能します。メモリインターフェイススレーブシーケンスはコアのメモリ要求を処理するのみのため、テストとシーケンスライブラリにあるテストは、外部スティミュラスの生成とテストベンチのチェックの主要なソースになります。テストはすべてcore_ibex_base_testから拡張されており、コンパイルされたアセンブリバイナリプログラムをテストベンチのメモリモデルにロードしてから、テスト実行中のIbexコアのステースチェックし、テストのタイムアウトを処理するまでの1つのテストのためフロー全体を管理します。ここでばシーケンスをコアへの割込みとデバッグスティミュラスをドライブするために使用されます。このテストベンチの目標は、100%カバレッジでIbexコアを完全に検証することです。Riviera-PROは、カバレッジ結果の検証、UVM環境の可視化、検証環境のデバッグ支援に使用できます。 RISC-VコアとSoCのスタティック検証Read more 現在、プロセッサ業界全体がパラダイムシフトを迎えています。オープンソースのRISC-V ISAをベースにした新世代のドメイン固有の専用プロセッサコアは、業界をリードする様々な半導体企業によって開発されています。さらに、SweRV、Ibex、PulpなどのオープンソースRISC-Vプロセッサコアが利用可能になり、さまざまなオープンソースGithubコミュニティで積極的に開発されています。スタティック検証やリンティングは、プロセッサベースデザインのツールフローの標準的な部分であり、エンジニアがIPおよびSoCレベルの両方で非常に堅牢なコードを開発するのに役立ちます。業界のベストプラクティスコーディング標準に基づいたスタティックリントは、ベストプラクティスのコーディングスタイル、効率的な合成とタイミングクロージャ、シミュレーションと合成のミスマッチの回避、SystemVerilogのコンストラクトとデータタイプの適切な使用を確実にするために非常に重要です。このプレゼンテーションでは、新しいALINT-PRO RISC-Vルールセットを使用してRISC-V IPデザインを静的に検証する方法を示します。 FPGAハードウェアを使用したRISC-Vの設計と検証Read more RISC-V ISAは、ARMが独占していた組込みSoCプロジェクトのデザインハウスに新鮮な風を吹き込みました。RISC-Vプロセッサの最初のRTL実装(オープンソースと商用の両方)が開始されるまで待つ必要はありませんでした。現在、RISC-V CPUコアのいくつかのオープンソースプロジェクトがあります。 しかし、オープンソースのファブレス設計と、テープアウトを目的とした設計の間には検証のギャップがあります。デザインを徹底的に検証する必要があるチップ製造に巨額の投資が必要な場合、研究プロジェクトやオープン ソースプロジェクトでうまく機能するHDL/RTLシミュレーションだけでは十分とは言えません。本セッションでは、シミュレーションアクセラレーション、エミュレーション、プロトタイピングなどのFPGAハードウェアアシスト検証をさまざまな検証段階で活用することで、検証ギャップを埋め、機能テストのカバレッジを向上し、RISC-VコアやSoCの真のハードウェア/ソフトウェア協調検証を可能にするのかを紹介します。 PCIe 5.0 IP + VIP UVMシミュレーション環境Read more アルデック、PLDA、Avery Design Systemsと共同で、最新のPCIe 5.0 IP + VIP UVMシミュレーション/デバッグ環境を紹介し、デモを行います。PLDAのPCIE 5.0 XpressRichは、内部データパス自動スケーリング、コンフィギュラブルパイプライン、カスタムクレジット管理用のRxストリームモード、L1 PMサブステート、動的に調整可能なアプリケーションクロック周波数、クロック/パワーゲーティングを搭載しています。AveryのPCIe-Xactorは、PCIe GEN5用のクラス最高の検証用IP、ネイティブSystemVerilogとUVMのサポート、ネイティブランダム化、レイヤワイズプロトコルとデバッグトラッカー、エラー・インジェクション用の35以上のコールバックを備えています。アルデックのRiviera-PROでは、RTLシミュレーションの実行とデバッグ、シミュレーション波形の可視化、UVMコンポーネントやオブジェクト、トランザクションレベルモデリング(TLM)接続のグラフィカル表示、コードカバレッジの使用してRTLコードの様々な部分を実行するためのUVMテストの効率の解析を行うことができます。 外部PCI Expressデバイスを使用したシステムオンチップデザインのインサーキットエミュレーションRead more ハードウェア検証支援は、大容量FPGA(Xilinx Virtex UltraScale US440など)が利用可能になり、アルデックのHES-DVMでエミュレーション検証環境への採用により、より手頃な価格で実現できるようになりました。FPGAベースのエミュレーションの利点の1つは、外部周辺機器の接続に関して、従来のプロセッサベースのエミュレーションよりもはるかに柔軟であることです。このプレゼンテーションでは、FPGAプラットフォームを利用してPCI Expressスピードアダプタを構築し、エミュレートされたシステムオンチップデザインをターゲットスピードで動作する外部PCIeベースのネットワークインタフェースカードに接続し、実際のLANネットワークトラフィックへのSoCの接続を提供する方法をデモします。 詳細に関しては、marcom@aldec.com または call +1(702) 990-4400 About DAC Design Automation Conference(DAC)は、電子回路やシステムデザイン、Electronic Design Automation(EDA)やシリコンソリューションのためのプレミアイベントとして認められています。毎年1,000以上の多彩な組織が参加する多様なコミュニティで、システム設計者とアーキテクト、ロジックおよび回路設計者、検証エンジニア、CADマネージャ、シニアマネージャと経営幹部、および主要な大学の研究者と学術研究社が参加しています。電子設計の専門家で交際される委員会が選定した60近くの技術セッションでは、最近の開発と傾向、管理手法、新製品、メソドロジと技術に関する情報を提供しています。DACのハイライトは、約200社の主要および新興のEDA、シリコン、および知的財産(IP)企業とデザインサービスプロバイダーが出展する展示・スイートエリアです。このカンファレンスは、Association for Computing Machinery (ACM)、Electronic System Design Alliance (ESDA)、Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE)が主催しており、ACMのSpecial Interest Group on Designの支援を受けています。. www.dac.com アルデックについて 1984年に設立したアルデックは、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTL設計、RTLシミュレータ、ハードウェア・アシステッド・ベリフィケーション、SoC/ASICエミュレーション・プロトタイピング、デザインルールチェック、CDC検証、IPコア、要求ライフサイクル管理、DO-254機能検証、ハイパフォーマンスコンピューティングおよび軍事/航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。 www.aldec.com